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福知山線事故から我々が学ばなければならないこと [主張-時事]

今回のJR福知山線事故において我々が教訓として学ばなければならないのは、その悲惨な事件が起きた背景である。
無論、「置き石がどうの」「ATSがどうの」という話は専門家に任せておけば良い。素人が「車体が軽量化で云々」と言うのはお門違いである。また、運転士なりJR西日本なり誰か悪者を指弾して解決するという話でもなかろう。
今回の事故の背後に存在する最大の問題は、コンプライアンス(=法令遵守)であるように思う。
今回の事故はコンプライアンス社会というものが持つ最大の汚点を象徴する出来事に他ならない。誰か一人のミスとか機械の不具合とかは偶発的なものだが、根幹にある問題は偶発的なものとは思えない。極論として述べるが、この事件は起こるべくして起こったと思うし、コンプライアンス社会が秘かに生じさせた「歪み」を象徴しているよう思える。
様々な報道の取材、人の話から総合的に判断すると、このJR西日本という会社には過酷なまでのルール遵守主義が存在し、ノルマ・罰則等により社員を縛り、コンプライアンスを促進していたようだ。それはひとえに「お客様から信頼を得る」ための努力の表れである。今世紀に入りわが国は、「遊び」を失ったように思う。年金未納に汚職に…と、一方には倫理観を喪失した人間の悪態が報じられ、その反動としての過剰なまでのチクり、監視、揚げ足取りが日常化している。年金未納についても、意図的な未納なら兎も角、制度上の不備だったりたまたま忘れていたりして未納だった議員をマスコミは次々と指弾し、有力な政治家がそれ故に役職を退いたりした。
企業においても、不祥事が相次いだり不透明性が指摘され、ともすれば揚げ足取り的とも言えるクレーム社会が蔓延している。腐敗した体質が次々と浮き彫りになれば、当然その反動として監視の目がオーバーなまでに厳しくなるのは致し方ない。
こうした中で、企業では「法令遵守」、いわゆる「コンプライアンス」が叫ばれるようになった。それは、今まで以上にチェック項目を増やしたり、多少大目に見ていた日本人の伝統的性質とも言える「曖昧さ」を徹底排除し、法・ルールで社員の行動を徹底束縛することになった。
無論、「きちんとした倫理観に則り、ルールを守りましょう」というのは分かるし、当然のことである。しかし、それにより働く者たちの中には「何が何でもルール、でゆとりがなくなった」「窮屈だ」という閉塞感が生じ、労働意欲の低下につながってゆく。
そして、その閉塞感からの反動として、「ルールさえ守っていれば何をしても良い」「見つかりさえしなければルールを破っても大丈夫」という発想が生まれる。何とかして法の抜け穴を探したり、見てない所では平気で悪事を働き…と、人間本来が内在させていなければならない倫理観、価値判断基準を見失い、自己を律することができなくなってしまうのだ。
今回福地山線で事故を起こした運転士も、直前の駅でオーバーランというミスをやらかしている。これは、停車しなければならない駅で停止線を越え行き過ぎてホームからはみ出してしまうことだが、なんと40m=車両2両分も行き過ぎていて、そのためバックしたのでその分遅延が生じ、焦って出発し速度を上げ過ぎる事態につながったと見られている。
そしてこの運転手は、罰則を恐れるため車掌と口裏を合わせて、社内規定に引っかからない「8m」しか行き過ぎていないとし、虚偽報告を試みた。ここに、「誰も見てないしバレやしない」という「コンプライアンスの反動」が見て取れる。
しかし、悪いのはそれだけではない。何故運転士はそのようにウソの報告を試みたか。その原因の根幹にあるのは、会社の体制である。
JR西日本は、過剰なまでにコンプライアンスを推し進め、「○分遅れたら罰則」「昇進にも影響」といった制度を設けて社員を律しようとしていたらしい。元々は客からのクレームがあってか、「定刻運行に努めてお客様に貢献しよう」という考えの下行われたルールなのだろう。しかし、それ故に現場の運転士・車掌達はそれまで以上に定刻運行に気を遣わなければならなくなり、ちょっとの遅れも許されない状況で、それによる拘束とプレッシャーに悩まされてしまった。この状況下で、社員のやる気が今まで通り維持できるだろうか。
追い込まれ、追い込まれて本来しない筈の行動に出てしまい、結果このような大惨事を引き起こしてしまった…そう考えられないだろうか。とすれば、原因は自ずと明らかになる。(無論、物理的・技術的な原因ではなく。)

誰にでも、どんな状況下でも、余裕は失ってはならない。
言うまでもなく腐敗大勢を野放しにしておいてはならないし、ぬるま湯に浸かっている環境は外部からのメスを入れなければならない。
しかし、その対策としてコンプライアンスを推し進めていくことには、非常なる危機感を感じる。これは、予てより批判を続けている「マニュアル一辺倒」にも通ずる話だ。「何が何でもルール遵守が絶対」「抜け目なく監視」という抑圧は、一見すると社員の室を向上させているように思えるし、だから未だに多くの企業・団体が疑うことなく導入しているのだが、これは間違っていると断言せざるをえない。一見皆がルールを守って清く正しく働いているように見えるかもしれないが、そこには閉塞感からのモチベーション低下と、個々の倫理観の喪失を招く。つまり、コンプライアンスの推進は、ロボットに命令を入力している作業に他ならない。よく考えてほしい。我々は機械ではない。それぞれ心を持ち、内在する倫理観をもって自己の行動の善し悪しを判断、実行していくのだ。それが人間だ。人間が心を失い、内部の律を喪失し律を外部のマニュアルにのみ頼ると、誰にでもどんな状況にでも同じ対応しかしないマニュアル人間が生まれたり、ルールさえ守っていれば何をしても良い、と、ルールに書かれていないことなら悪いと思っても断罪されないからと平気で行ったり、バレなきゃ何をしてもいい、と「悪いことをしても胸が痛まない人間」になってしまう。
今必要なのは何か。それは、臨機応変に対応する自己判断能力であり、ゆとりであり(教育における「ゆとり」を差すのではない)、「遊び」の部分だ。
皆さんはご存知だろうか。どんな線路にも、必ず「遊び」がある。「遊び」のない線路など存在しない。
え?と思うだろうか。「つなぎ目がきちんとくっついてなきゃ、隙間ができて脱線しちゃうよ」と。
勿論、脱線しないようなつくりにはなっている(専門的な話はここでは避ける)。でも、考えてほしい。この国の、この場所の、毎日。1年365日、暑い日もあれば吹雪の日もあり、風が吹いたり、乾燥したり…線路は鉄だから、気温が上昇すれば膨張するし、下降すれば縮む。もしつなぎ目をぴったりつなげていたら、猛暑で線路が膨張した時、破裂してしまう。それを防ぐために、「遊び」がある。
人間も同じだ。「遊び」というか、心に余裕を持っていないと、いつか破裂してしまう。「窮鼠猫を噛む」と言うが、常に365日追い込まれてたら、さすがに噛む体力はなくなる。
この運転士氏は、素直にオーバーランという自分が引き起こした結果を受け止めるべきであった。そして、その失敗を取り返そうとする気持ちは理解できなくもないが、「その場しのぎの取り返し」という手段を選択した点において、評価することはできない。
きちんと自分が失敗した分だけ遅れて伊丹駅に到着し、きちんと罰則を受けて「二度とオーバーランしないように、もう一度謹慎して一から研修しなおします」くらいの事は上司に言わなければならなかった。そのくらいの気持ちがない人間は、人の命を預かる仕事に就いてはならない。
と言っても、コンプライアンスの重圧の中においては、こんなことを考えるゆとりもなかろう。会社の責任も大きい。
我が母校の先輩、ダイエー次期CEOの林文子氏は、「従業員のやる気を出させる」ことを改革の一つに掲げている。無論そこに「コンプライアンス」など一言も登場しない。彼女は販売員時代、厳しいノルマを課されて車を売り歩いたのではない。お客の立場に立って、時に会社に不利な情報も含めて丁寧に対話を重ねていったから、顧客の信頼を獲得し、前人未到のセールス記録を打ち立てたのだ。これは紛れもない事実である。その林さんが、コンプライアンスなど無視し、「トップダウンをやめて店長の決定権を強化する」「従業員がやる気を出せる職場作りを」「省エネのために照明を落として経費削減するんじゃなくて、お客が商品をじっくり見て買い物を楽しめるために、照明を明るくする」といった案を次々と生み出している(※)。
今わが国が選ぶ道は、「遊び」だ。そう信じている。

※上記、林文子氏のダイエー再建案は全て、今月25日(月)にテレビ東京系列「オープニング・ベル」に出演した際語っていた話である。


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fs9000

TBどうもです。コンプライアンスを切り口とした内容、非常に興味深かったです。HACCP導入により、ルールに縛られ判断力を失った結果、不祥事を招いた雪印と共通する部分を少し感じました。

私は製造業に従事していますが、現場の方に言われて印象に残っているのは「人間も機械もアソビが重要」ということです。
私のBlogにも書きましたが、ダイヤの乱れを吸収する「アソビ」が無いことが、今回の根本原因の一つに確実に入っていると思っています。
by fs9000 (2005-04-27 02:22) 

俺

ご意見ありがとうございました。またblog拝見しましたが、当方関西方面の交通には疎いため、ニュースで得る以外に色々と情報を知ることができました。ありがとうございます。
どんな業界においても「遊び」の重要性は同じなのだなぁと思います。例えば報道機関には「遊軍記者」と表現する役割が存在しますが、文字通り後方から何かあった時のため、また取材記者や編集デスクが切羽詰っている時に支援したりと、一見すると人を余らせているようですが、当事者故に焦って見落としている部分を指摘したり、非常時に対応したりと、実は重要な役割だと思います。予算のない局ほど減らす傾向にあるようですが…
雪印などの件も、やはり共通する部分がありますよね。「安全」「信頼」といった目に見えないブランドを如何に守り続けていくか、ですよね。電車は事故なしに運転するのが当たり前ですが、その当たり前を守り続けるためにどれだけの努力が求められるか。「遊び」の重要性を強く感じます。
by (2005-04-27 02:41) 

Kissy

鉄道ファンの一人として今回の事故は残念に尽きます。
そして今回の事故に関する多くのblogの記事を読みました。

マスコミの正しいかどうかわからない情報を元にいろんなことが書かれています。

正しい情報をもとに書かれた記事ならともかくまたぎきなまたぎきみたいなことも多く、私自身この事故に関する記事を書くことはやはり素人のたわごと?とも思えて思うことが表現できないような気持ちになっています。

やっと共感できる記事に出会った気がします。

「起こったことの検証」は素人(マスコミも含む)がやるんじなくって専門家がやればいい訳で・・・。

「あそび」「ゆとり」をもってblogを楽しみたいです。
by Kissy (2005-04-27 09:24) 

玉井人

TB感謝します。「余裕」「許容範囲」はほしいですね。それを経営者は「無駄」としてしまうところに現代の悲劇が出てきているような気がします。

それとTBが重複してましたので片方を削除しました。ご了承ください<m(__)m>
by 玉井人 (2005-04-27 09:26) 

mie

TBありがとうございます
こちらからもTBさせていただきました
よろしくお願いします
by mie (2005-04-27 09:59) 

aya

TBありがとうございます。
2度とおきてはならない事故ですね。
利用者の安全を犠牲にしてまでダイヤ優先を求めるのに疑問を感じます。。。
by aya (2005-04-27 10:15) 

はとり

トラックバックありがとうございました。
今朝のニュースで元車掌の方が「事故を起こした運転士もある意味で被害者」と仰っていました。この事故の背景(原因)として、過剰に定刻運行を求めるJR西日本からの強いプレッシャーが大きかった思います。
「利用者の安全を顧みず遅れを取り戻そうとした」 
運転士がそうせざるを得なかった事が悲しいです。(稚拙な文章ですみません;)
二度とこんな事故が起きないこと、無くなった方々のご冥福とお怪我された方々の一日も早いご回復、未だ車両に閉じ込められている方々の早期救出を心から祈るばかりです。
by はとり (2005-04-27 11:34) 

hina

To 俺さま
 はじめまして。トラックバックさせて頂きました。
 JR西日本には、ダイヤの「遊び」、即ち余裕時間が全くなかったようですね。1秒単位での遅れ監視というのが、その事実を如実に表しています。こんなダイヤ設定が罷り通るのは、電車でGO!の世界くらいでしょう。
 それに、5秒や10秒遅れた所で、果たしてどれだけの人がそれに気付くのでしょうか。私は、腕時計にThe Gを利用していますから、正確な時刻というのを常に把握していますが、殆どの人は、腕時計の遅れを毎日メンテナンスなんかしていないでしょう。一般的な腕時計は月間で10秒~15秒はズレますから、1秒の遅れに気付くには、せめて2日に1回は時計の時報合わせが必要です。
 果たして、そんな事をしてまで得られる「定時性の確保」って、そんなに重要なんでしょうかね。
by hina (2005-04-27 12:20) 

WGD

TB有難うございます。定時より安全にしてほしいです。。。
by WGD (2005-04-27 12:42) 

うちこ

「ひまっこ主婦のぶっちゃけ日記」のうちこと申します。はじめまして。
TBありがとうございます。こちらもTB返させていただきました。
俺サマのブログ、興味深く読ませていただきました。
おっしゃるとおり、ルールにしばられ、罰を恐れるあまりに引き起こしてしまった・・・でも運転士のみが責められる問題ではなく、そういう風土を作ってしまった企業にも問題があるんですよね。。
"あそび"の部分が必要、そうですね。車のブレーキにもあそびの部分があるように、必要なことなんですよね。
一部のマスコミの方の責任者をあぶりだし、攻め立てる報道の仕方は好きではありません。
今回の事件で何より傷ついているのは被害にあわれた方、そのご家族などです。その方々の気持ちをくんでもらいたいものです。。
by うちこ (2005-04-27 12:49) 

名古屋のしろくま@

TBありがとうございます。

オイラのブログにも書いたけど、事故ちゅうもんは、一個一個はほんの些細な事柄が原因の、不幸な組み合わせによって起こるもんだと思っとる。

ただ、水の入った高価なガラスのコップをテーブルの隅っこにわざわざ置いといたような、明らかに防ぐことが出来た事故の一つである事は否定できんね。

みんな忘れかけとると思うけど、六本木ヒルズのあの回転扉にも通じるものがありゃあせんか?
by 名古屋のしろくま@ (2005-04-27 14:04) 

Maui

記事を読ませていただき、大変勉強になりました。
私は、まだ記憶に新しい東武伊勢崎線の踏切事故やお台場のジョイポリスでの転落事故を思い出しました。
どちらも規則・マニュアルに反した行動操作だったと思いますが、事故のときの一度ではなく、そのようなことは日常から繰り返されていたのです。今までルールを無視してやってきたけど大丈夫だった、という心理に染まっていたのでしょう。
危ないかもしれない、という判断能力を失い、作業的思考になっている現代人が多いのでしょうか・・・
by Maui (2005-04-27 15:32) 

co-buddha

私も同様にこの事故は根が深いように思われます。
社会規模で無関心と体質が重なってコンプライアンスを形成しているのだと思います。
日本社会の在り方、この時期みんなで課題にするべきだと思います。
by co-buddha (2005-04-27 15:33) 

俺

皆さま、貴重なご意見・ご感想ありがとうございます。これほどまでに多くの方に読んでいただけるとは思っていなかったので、反響の大きさに驚いております。
近日中に改めてコメントいたしますが、一点気づいたことを…
よく考えもせず適当な名前ではじめてしまったことを後悔しています…。俺って……ご丁寧に「さま」をつけていただくと「俺様」になるんですね。全然気づきませんでした。お恥ずかしい限りです…
by (2005-04-27 16:46) 

まいけるさん

全く持って仰るとおりです。
オイラも気を引き締めてやっていかなければと思いました。
TBさせてください。
by まいけるさん (2005-04-27 18:09) 

うっぴぃ〜

TB ありがとうございます。
今回の大惨事の教訓も社会各業界に生かされるといいですね。
by うっぴぃ〜 (2005-04-27 18:28) 

姐奴

TBありがとうございます。
ひとつの事故を色々な側面から、観察し、追求する。
とても大事なことですね。
他の方の意見を聞くいい機会が得られました。
by 姐奴 (2005-04-27 19:23) 

naokundiary77

TBありがとうございます。
初心者すぎて、TBを受けたらどうしたらいいのかよくわからない、感じなのでとりあえずコメントを。

blog読ませていただきました。「遊び」というターム、マニュアル一辺倒への批判、一つ一つなるほどな、と読ませていただきました。株式会社などのgovernanceの文脈で "compliance"という言葉が流行る今日この頃において、逆に抜け落ちていた視点なのかな、と思いながら興味深く読んでいました。

ただ、「遊び」ということを考えたとき、その「遊び」を許容できるか、ということが多分問題となりますよね。会社で考えれば、会社上層部が従業員の「遊び」を許容できるか? 会社外の人々が「遊び」を許容できるか? 今回の被害者の方々がJR西日本の「遊び」を許容できるか。

なかなか自分個人としても日本全体としても(もしかしたら人間社会一般としても)「遊び」を許容するのは難しいかなぁ、と思い、根の深い問題だなと思いました。

何を書いてるのかよくわからなくなりましたが、興味深いblogで柄にもなく色々かんがえさせられてしまった、ということでした。ありがとうございました。
by naokundiary77 (2005-04-27 20:35) 

kaoru0625

TBありがとうございます。
これから会社の制度が歩む道を見直してゆけると良いなと思います。
コンプライアンスという言葉を初めて聞きました。
悲しい事故だけれどだからこそ
縮こまらずに広い視野で変えていってほしいところです。
by kaoru0625 (2005-04-27 20:49) 

TBありがとうございました。
今日もこの事故について新しい事実がでてきました。
この事故を忘れないように、毎日を過ごしていきたいですね。
by (2005-04-27 22:05) 

norinori

はじめまして。TBありがとうございます。相互TBさせて頂きました。
コンプライアンスと遊びからの今回の事故の見方に共感いたしました。最近、コンプライアンスという言葉がはやっていますが、記事を読むとまちがった方向に行くのもよくないことがわかりました。ダイエーの次期CEOの林氏の話も興味深いですね。
by norinori (2005-04-27 22:22) 

haggy

TBありがとうございました。
なにか専門家の論説のようで、非常によくわかりました。
被害者・加害者の問題ではなく、社会的風潮が引き起こした
事故だというような意見が、チラホラと出てきています。
そのとおりだと思います。
ワイドショー気分で、興味本位でしか物事を見ていない人ばかり
ではないようです。
そこまで気付ける人がたくさんいるのなら、まだ大丈夫だと思います。
すばらしい文章に感服いたしました。
それに引き換えかなり言葉足らずな私のブログですが、
TB返させていただきます。
by haggy (2005-04-27 23:38) 

のっち

TBありがとうございます。
「遊び」が重要。全く同意見です。もう、全体で効率化、省力化を求める時代ではないと思います。「余裕」から新しいものが生まれるものもあるはずです。
日々時間に追われている私たちも、一度立ち止まって、じっくり物事を考えてみなければいけませんね。
by のっち (2005-04-28 00:33) 

ぺぇやん

TBありがとうございました。
歪んだ形での「コンプライアンス」の現状と「遊び」の必要性のご意見、
かなり興味深く読ませていただきました。

普段私は通勤でJR宝塚線を利用していまして、尼崎駅のラッシュ時の
なにやら殺気だった雰囲気をヒシヒシと感じながら、狭いプラットホームを
毎朝行き来して乗り換えしておりました。
報道でJR西日本の企業体質が明るみに出るにつれ、あの殺気はやはり
出るべくして出ていた物だったのか、と痛感しているところです。

ところで以前、尼崎駅を挟んで反対側(塚本駅側)の線路で、ラッシュ時に
発生した人身事故の対応に出た救助隊員が平行して走る列車に轢かれ
亡くなった二重事故があったのを思い出しました。
あの件も事故対応のタイムロスを惜しんだために起こった、JR西日本の
企業体質を象徴する物があると考えます。
by ぺぇやん (2005-04-28 00:46) 

Another Prince

 トラックバックありがとうございます。
これのシステムがイマイチ分かってないので、
こちらでコメントを書かせて頂きました。
 私が書いた記事を、もっと大人にしたって
感じで、読んでて、ちょっと自分が恥ずかしい…。
 「コンプライアンス」…この一言で、私の記事は
片づきますね。というより、あえて、ややこしい
視点から、えぐるというのが、一応、狙いでして(笑)
by Another Prince (2005-04-28 01:05) 

cominy

はじめまして、TBありがとうございます
因果関係はいざ知らず、遊びの重要性は納得するところがありますね
by cominy (2005-04-28 04:42) 

femto

TB ありがとうございました。
電車事故にはいろいろ・・・思うことがあり・・・ほおっておけないんです。
相互TBさせてくださいね。
by femto (2005-04-28 07:43) 

さくら

TBありがとうございました。
こちらからもTBさせていただきました。

コンプライアンスの弊害を焦点にした記事、興味深く拝見させていただきました。何事にも『遊び』が必要・・・まさにその通りです。
今回の事件だけでなく、昨今では「悪事を隠すための」悪事が増えているような気がします。厳しいプレッシャーをかければ、必ず耐え切れずにそれから逃れるために逃げ道を探す者が出てくる。そしてそれが露見すれば更にプレッシャーをかけることになる。そしてそれから逃れるために・・・と延々と続く悪循環です。それは犯罪や事故を生み出す温床になりかねません。
コンプライアンスは必要ではありますが、過剰なそれは本来の目的を離れてしまうという事を、今回会社側にもぜひ認識していただきたいですよね。
by さくら (2005-04-28 08:20) 

MARGARET

トラバありがとうございました。

私自身10代の頃、マスコミの報道のあり方に多少なり傷ついた過去があります。JRを非難する傾向が強く見られますが、本当にJRのせいだけでしょうか?運転手の未熟さが考えられるのでは?と、言うのは専門家に対してであって、絶対そうだと決め付ける権利はないと思います。

あの事故以来、JRで頑張る人達を見ていると、本当に辛そうです。私がよく乗る自転車でも大怪我を負わせるような事故を起こす可能性はあります。JRを非難する権利があるのは遺族だけです。車の免許を持っている人達ならそのくらいわかっていると信じたいです。
by MARGARET (2005-04-28 10:04) 

Underhill

TBありがとうございました。関連記事で2つTBさせていただきました。

 コンプライアンスと「遊び」の関係、考えさせられるものがあります。
あくまで自説ですが、日本人は古来より「法」・「規則」よりもむしろ「道徳」で自己を規律し、その総和として社会全体の秩序を保っていたきらいが無いでしょうか。欧米式の法・規則の遵守精神が思っている以上に浸透せず、かえって弊害が目立つのは、その辺りに一因があると考えます。

 ガチガチにコンプライアンスで固められたシステムがあったとして、ある程度潤滑に組織が動いているとします。でもその中で、安全と効率のバランスを上手くとり、システム全体のマージンとなっているのは、現場にいるたった一人の人間であることが多いのでは無いでしょうか。ただでさえ集中力を要する職場で、職務と同時にひずみを吸収する役割もこなしている。そこにさらに負荷がかかった場合に、全体に支障をきたしたり、極端には全体が崩壊する可能性だってあると思うのです。
 コンプライアンスは重要です。ですが、それによって「遊び」が無くならないよう配慮されたシステムを、構築しなければいけないですよね。
by Underhill (2005-04-28 10:05) 

kotomo

TBありがとうございます。
こちらもTBさせていただきました。
数日たってもなお、被害にあわれた方のことを思うと胸が痛みます。

関西住まいなので、同じ型の電車にはよく乗っています。
一番前で、運転手さんの様子や外を見るのも好きでした・・・
でもしばらくは、怖くて後ろの車両に乗ってしまうと思います。
今後は再発防止に努めていただきたいです。
by kotomo (2005-04-28 14:01) 

takechihannpeita

TBありがとうございました。
こう、どこに重点を置くか(この場合、安全か時間か)っていうところの部分でJRは完全に間違えたと思います。
安全に客を乗せて、その上で速いというならね、それでいいと思うんですが、それが逆になっているという今の状況を改善するべきだと思ってます。
たまにJR使うだけに、しかもあの系列の列車は結構走ってるんで、不安は大きいです。
by takechihannpeita (2005-04-28 19:08) 

@SCi

@SCiと申します。普段は大石英司さんのブログに出没しております。
http://eiji.txt-nifty.com/diary/2005/04/post_0ed7.html
※実は、先述のブログでこちらのページを紹介しましたところ、行きがかりで名無しさんとのフレーミングを起こしてしまいまして……(全くお恥ずかしい限りです。お詫びして謝罪いたします。)

と、それはさておき、慧眼な筆者の主張には一々頷かされるばかりです。

私の理解ですが、結局のところ、強者と弱者のダブルスタンダードが横行する社会においては、本来の意味での相互的なコンプライアンスの作用など望むべくもなく、もっぱら弱者を縛り付けるための人質として「はき違えた」コンプライアンスが使われるということかと思います。
道具は有効であればこそ、良薬にも猛毒にもなる。
であるからこそ、その力の使い方を見極める必要があるし(少なくとも、力の不均衡を是正するための道具立てと運用がワンセットで要るでしょう)、それがなければ歪んだコンプライアンスによる悪弊が噴出してしまう、と。

何というか、いかにも流行に流されて表面だけ飛びつく日本ならではの現象という気もしますが……丸飲みして吐き出すばかりで何一つ身に付かない。
結局、そうした「流され易さ」がかかる事態を招いたのかと思うと、何ともやり切れない思いがします。

亡くなられた方の無念に比べれば僅かなことですが、せめて我々は今一度、自らの立ち位置を振り返るべきなのかもしれません。
by @SCi (2005-04-28 21:27) 

babi

はじめまして。
TBありがとうゴザイマシタ。
TB返しさせて頂きます。
“遊び”の必要性を改めて感じました。
コンプライアンスの話、すごぃ勉強になりました。
by babi (2005-04-28 21:39) 

とと

非常に興味深く読ませていただきました。
コンプライアンスの言葉のとらえ方が私とは違うように思いましたが、根本的に考えていることは近いと感じています。(違っていたらすみません)
企業は人でなりたっていることを、もう一度考えなくてはいけませんね。
TBさせていただきました。
by とと (2005-04-29 15:00) 

mon

俺さまのblog、興味深く読ませていただきました。
論旨自体には賛成できる部分も多いのですが、あえてひとつだけ指摘させていただきたいと思います。

上のコメントで、ととさまが書かれたのも同じ意味だと思うのですが、俺さまは、「コンプライアンス」の意味を、勘違いしていらっしゃるように思えるのです。
『JR西日本は、過剰なまでにコンプライアンスを推し進め、「○分遅れたら罰則」「昇進にも影響」といった制度を設けて社員を律しようとしていたらしい。』と書かれていますが、これは真逆ですね。
コンプライアンスを推進するなら、「○分遅れを、速度制限を無視して取り戻して定時に運行できたが、速度制限というマニュアルを守らなかったから処罰。」になるのです。
つまり、JR西日本はコンプライアンスを推し進めていたのではなく、コンプライアンスを軽視・無視する、経済効率最優先の管理体制を取っていたわけです。

blog中の、「コンプライアンス」をすべて「経済効率最優先の管理体制」に取り替えてみていただければ、私のコメントが非常に明確にご理解いただけると思います。

突然のご無礼、失礼いたしました。
by mon (2005-04-29 17:21) 

俺

溢れんばかりの貴重なご意見の数々、ありがとうございます。感謝感激雨嵐です。
必ずや、明日~明後日中にお返事いたします。
by (2005-04-30 00:38) 

Misty

トラバありがとうございます!

やっぱり私は単純かもしれませんが、あの路線を利用しないワケにはいかないので、
一刻も早い、原因究明→安全策。。。。
へと、進んでいって欲しい限りです・・・・・・・・・・・・
責任追及も大切なのかもですけど、もっと重要なのは、『これから』の事だと。

でも、今はいつ何が起こるかわかりませんね、、、、、
by Misty (2005-04-30 02:33) 

とと

昨日コメント入れてTBさせていただきましたが、どれがそのTBなのかコメントからはわからないですね。すみませんでした。
TBさせていただいたのは
http://toto-cat.cocolog-nifty.com/everyday/ の『私が考えるコンプライアンス』というエントリーです。

ブログによって、コメントの入れ方や表示・リンクなど、かなり違うものなんですね。
by とと (2005-04-30 16:31) 

みや☆ひろ

初めまして TOPページの10傑から飛んできました
TBさせていただきました
コンプライアンスという言葉は難しいですね
私なりの見解を書いてみました
by みや☆ひろ (2005-04-30 22:28) 

セミコン爺

輸送機関の第1は安全に目的地に送り届ける事。途中トラブルで遅れが出ても。
ダイヤを守る事は第1でない。 会社がダイヤを第1にする経営者がいる事が問題である。しかも何度も起こしている西日本のTOPが生きているのが不思議
行政に問題でないか?仕事をしていない。霞ヶ関が
ここですべての「うみ」を出してただそうでないか? 国会議員を選ぶ所から
犠牲になった方が浮かばれない。107人の方とけがをした方が
by セミコン爺 (2005-04-30 22:31) 

まいけるさん

も1個TBさせてください。
by まいけるさん (2005-04-30 23:36) 

chew

 はじめまして…TB99の者です…。
 TBの意味がよくわからずに登録したために
 青字の下の部分が、あなたの記事そのままになってしまいました。
 実は、私はこの事件の本質が知りたくて、4/30に『ブログ』を書いてしまってから、この記事を見つけたのです…。
 TBの題名に間違えてお願いを書きましたが…
できればお願いしたいです…。私は無責任に書き連ねるだけですので…
by chew (2005-05-01 03:16) 

gon

今のマスコミの報道では運転手がかわいそうです。調査委や県警が調べたところ、ハンドルは非常ブレーキの位置まで押し込まれており、高見運転手は運転席から遺体で、右手でブレーキハンドルを握った状態で発見されている。自動車の運転でわかるのですが、ブレーキは命綱である。ブレーキの操作を誤るということは、プロとして考えられないです。スピードを出せば出すほど、ブレーキを意識するものです。車体のほうに問題はないのか? ブレーキは、先頭車両にかかるのか、後部車両にかかるのか、素人の私にはわかりません。 事故直前の司令室の呼びかけに、高見運転手は応答がなかったと報道されました。オーバーラインした駅を発車してから、事故が起きるまでの高見運転手のブレーキに対する思いと行動を理解しない限り、本当の事故の原因はわからないのではないでしょうか
by gon (2005-05-04 21:10) 

王子

ログアウトで失礼します。
尼崎に勤務しており、当日は、最初はパトカーのサイレンが大きく鳴り響き、「また消費者金融に強盗でもあったのかな?」と思っておりました。ついで何台もの救急車のサイレンが鳴り響き、「これはただ事ではない」と思うも勤務中につき、約15分後にネット上でニュースを確認した次第。十数キロ先でこんな事故があっても、「大変そうねえ」とおっしゃるお局様と、もくもくと目の前の「日常の」仕事を続けるだけ。
関西ローカルのニュースを見るに付け、JRの他人に責任を擦り付ける対応に吐き気がします。(汚い言葉ですみません)  また、同ローカルニュースの中継ではアナウンサーの憤慨の表情を見ると、少しだけ心が軽くなります。自分と同じような「憤り」を感じる人もいるんだな、と。
by 王子 (2005-05-04 21:16) 

はじめまして.
TBありがとうございます.

少なくとも私が今回の事故の対応で接したJRの方は,
かわらないといけないという意識はすごく持っているようでした.
人の命を預かる企業として,
良い方向に変わってくれることを願っております.
by (2005-06-11 23:09) 

田中彼方

余部鉄橋・信楽鉄道・福知山線脱線事故・特急横転事故
国営から民営化推進後構造上の事故だと感じる
軌道幅が侠軌道・単線の多いJR・私鉄の広軌道
地下鉄 工事・トンネル改修・車両設備・戦時中の継続鉄道は危険
国民の安全より利益・雇用優先かな
田中角栄は高速道路日本列島改造した。
誰が鉄道の全国総入れ替えを宣言するのか 
みざる・聴かざる・言わざる
歴代総裁君へ
by 田中彼方 (2005-12-29 17:37) 

俺

コメントありがとうございます。次回は是非当方の記事を熟読された上でのコメントを望みたく思う次第です。
by (2006-01-04 01:05) 

あすなろう

トラックバックさせていただきますので宜しくお願いします。大筋共感を持って読ませて頂きました。
ただ、ざっと読ませていただいたところで感じたのは「コンプライアンス」がなぜ、過剰なほどに要求されなければならなくなっているか?についての根元的な問いかけが、ちょっと食い違うような気がします。
極限までも押し進める過密ダイアルが「本質」はそうでなければ他者との競争に負ける。ひいては「利益」が減退する。それをふせぐにはスピードアップし本数を増やし、利益をあげ、競争にうち勝つ、ということが主眼であると思います。
しかしそのため危険が極度に増大する。従ってそれを過度な「コンプライアンス」で回避しようという意図が管理者の側にあったのだと思います。
しかしそれも限度が有ります。それは貴方も仰るとおりだと思います。
それを越えて利益を追求しようとしたとき、社会問題としての「コンプライアンス」違反が生じるのだと思います。
それが「建築業界」やその他の業界にも現れ始めている問題のように思われます。
by あすなろう (2006-05-22 11:57) 

ぷろ

 
酒を飲みながら少しだけ読ませていただきました。

胸糞の悪くなる思いです。 
今でも現場に駆けつけた時の光景が鮮明に蘇ります。
1両目のお客さまはみんなペチャンコでした!
カエルのようにグニャグニャなのです。
彼は早めに解雇すべきでした
by ぷろ (2009-02-28 01:38) 

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